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特集 第24回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著
微小角斜視について—文献的考察と諸種検査成績
著者: 渡辺好政1 岡部史朗1 森礼子1 田中通子1 増田勝子1
所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1051 - P.1064
文献購入ページに移動微小角の偏位をもつ斜視は,その偏位の小さいことの他に,多くの特徴をもつことが知られている。この種の斜視に対する名称は十指以上を数えており,このこと自体が,本症の多様性を物語つている。斜視,弱視の領域の代表的な教科書においても,その取扱いがまちまちであり,一層の混乱を惹起している感がある。私共は微小角偏位をもつ斜視の症例を検討する機会を得たので,その各種検査成績を述べ,更に,文献的な考察を加えて,本症の由来,成因,臨床的意義を明らかにせんとした。
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