icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻4号

1971年04月発行

文献概要

特集 第24回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

2,3の上皮性角膜ジストロフィーについて

著者: 涌井嘉一1 小森谷寿美子1 林恵美1 水落笙子1 加藤忍1 田淵祥子1

所属機関: 1東京大学医学部分院眼科

ページ範囲:P.1103 - P.1123

文献購入ページに移動
緒言
 成年に達する以前に発症するらしい角膜の上皮性の退行変性(ジストロフィー)には,Meesmann型,Kraupa型,などがあり,これにThygeson型点状表層角膜炎(Thygeson型角膜炎と略す),再発性角膜上皮剥離症,および著者らの観察し追加する微小点状上皮性角膜ジストロフィー(仮称)なども含まれると思われる。これらの病型の中から観察の機会のあつた2,3の上皮性ジストロフィーについて述べ,それらと樹枝状角膜炎の初期像との細隙灯所見における鑑別診断について言及したい。尚,今回述べる組織所見は,燐酸緩衝ホルマリン液中に保存した標本より再固定を行なつて電子顕微鏡(電顕と略す)用の標本を作製したために鮮明な電顕所見を得ることが出来なかつたが,貴重な人眼標本であるため,精度の許す範囲の所見について記載しようと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら