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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻4号

1971年04月発行

文献概要

特集 第24回日本臨床眼科学会講演集 (その1) 学会原著

キモトリプシンによる白内障全摘出術に関する臨床的研究(第1報)—老人性白内障における手術成績について

著者: 田中直彦1 桝田英郎1 荻野紀重1 大熊篤二1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1175 - P.1181

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緒言
 α—chymotrypsin (以後chと略)を用いたチン氏帯の酵素離断による白内障全摘出術は,Barraquer,J.により創始され,1958年に発表され,著者の一人田中もこの酵素離断に関して幾つかの基礎的並びに臨床的報告をしてきた1)〜6)
 当教室に於て本法を常用し始めてから,ほぼ10年以上を経るに至り,その間,chの使用濃度,手術方法,或いは後療法に多少の変遷をみたので,現在著者らが標準化して行なつている方法によつてch使用例(ch例と略)とchを用いず機械的断帯のみによる手術例(非使用例と略)の臨床成績を改めて比較検討することにした。尚,術後成績については,比較的早期の成績と共に遠隔成績をも検討することが必要であるが,本稿では比較的早期である術後1カ月までの成績について検討し遠隔成績については別に報告することにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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