文献詳細
特集 第24回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
文献概要
緒言
当教室の庄子1)及び今泉2)は,一次性網膜色素変性(以下色素変性)の本態を究明するためには,本症発病初期の網膜機能を適確に把握する必要性を強調し,その手段として,色素変性家系中の若年者を対象に,主としてERG及びEOGによる電気生理学的検索を行ない,本症家系中の無自覚家族の中に,特徴的な電気生理学的異常を示す者が,多数発見される事実を確かめた。
一方,これまでにも,色素変性のEEG3)〜6),或はVEP7)〜15)には,non-specificな異常性の見出されることが報告されてはきたが,色素変性患者のみならず,本症家系中の家族,或は,明らかに伴性遺伝と推定される家系の保因者までも対象としたVEPに関する研究は,今泉2)が予報的に発表したものを除いて,著者の調査した範囲では全く見当たらない。
当教室の庄子1)及び今泉2)は,一次性網膜色素変性(以下色素変性)の本態を究明するためには,本症発病初期の網膜機能を適確に把握する必要性を強調し,その手段として,色素変性家系中の若年者を対象に,主としてERG及びEOGによる電気生理学的検索を行ない,本症家系中の無自覚家族の中に,特徴的な電気生理学的異常を示す者が,多数発見される事実を確かめた。
一方,これまでにも,色素変性のEEG3)〜6),或はVEP7)〜15)には,non-specificな異常性の見出されることが報告されてはきたが,色素変性患者のみならず,本症家系中の家族,或は,明らかに伴性遺伝と推定される家系の保因者までも対象としたVEPに関する研究は,今泉2)が予報的に発表したものを除いて,著者の調査した範囲では全く見当たらない。
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