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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻5号

1971年05月発行

特集 第24回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

学会原著

Behçet病治療法の検討—その3免疫抑制剤

著者: 青木功喜1 藤岡憲三1 斎藤一宇1

所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1397 - P.1403

文献概要

緒言
 Behçet病の治療の確立の道は厳しく,むずかしい。我々は免疫的変調がこの病の発症機構に関与しているという考えから,ここ数年この問題に取り組んできている。即ち,脾臓へのレントゲン照射1)2),胸腺剔出3),副腎ステロイドホルモンの検討1)等免疫反応の抑制という療法を行ない,問題点を再検討しつつ,今回の発表になつた。臨床医学は常に基礎医学,生物学等の自然科学の進歩に負うところが多いが,臨床医学の問題は臨床,即ち治療するという事から多くの問題提起を起こさせる。近年臓器移植の普及につれて,化学的,生物学的免疫抑制剤の開発が盛んとなつている。即ち,今回の免疫抑制剤の投与によつて考えさせられた多くの課題に挑む事が必要となつている。一応今回は免疫抑制療法のBehçet病への応用の可能性という意味を含めて,化学的免疫抑制剤の投与結果及びX線照射追跡結果,ステロイドホルモン使用の問題点を報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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