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臨床実験
エピネフリン・ピロカルピン混合点眼液(エピカルピン)の緑内障に対する使用経験
著者: 池田一三1 阪本善晴1 川辺幸行1 今泉正寛1
所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1469 - P.1477
文献購入ページに移動緑内障の治療に日常用いられるピロカルピンならびにl—エピネフリン点眼液は,その作用機序が異なるため,それぞれ眼圧下降剤として長所,短所がある。そこでお互いの長短を相補う目的で,両者の併用が考えられ,すでに臨床的にも実用の段階に入つている(Becker et al1),中島12),岸本ら2),船橋3))。
今回,私共が参天製薬株式会社より提供を受けたエピカルピンは,1%ピロカルプンと1%l—エピネフリンの混合液で,私共はこれを各種緑内障患者に使用し,その眼圧およびトノグラフィーにおよぼす影響について検討し,いささかみるべき成績をえたので報告する。
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