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連載 眼科図譜・164
Noonan症候群の1例
著者: 青木功喜1 藤岡憲三1 大宜見義夫2
所属機関: 1北海道大学医学部眼科学教室 2北海道大学医学部小児科学教室
ページ範囲:P.1509 - P.1510
文献購入ページに移動1938年Turnerは,成人女性にsexual in—fantilism, webbed neck及びcubitus valgusの諸性状を有する一症候群を発表,以後この症候群は女性のみと考えられていたが,1943年このSyndromeが男性に認められる事がFlavallによって指摘されてから,male-Turner synd—rome或はNoonan syndromeと呼ばれる様になる。この症候群の独立性は依然論争の多いところであるが,和田,梶井等によればその相違は下に示す如くいわれている。
自験例は上の如き考えからすればNoonan症候群である。特異な顔貌としてはptosis (left)hyperterolism, anti-mongoloid slant, epican—thus, low set earが,眼球自体ではcon—genital cataracta, persistent pupillary memb—rane, hyperopiaが認められTurner synd—romeによくみられるsquint, blue sclera, cor—neal nebulaeはこの症例では欠いている。
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