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特集 第24回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著
臨床トノグラフィーの検討
著者: 東郁郎1 田村泰臣1
所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1545 - P.1558
文献購入ページに移動緒言
緑内障診断において眼圧調整機能障害を認知する上で,臨床トノグラフィーは重要な役割を果している。Moses, R. A.&Bruno, M.(1950)およびGrant, M.(1950)がトノグラフィーの概念を導入し,Grant原法が臨床に応用されてから数多くの研究者によってその信頼度,問題点が列挙され,また改良を目差す種々の方法が提起された。換算表に関しては1955年眼圧NomogramがFriedenwald, J. S.によって確立されたものを現在では国際的に採用し統一されているが,実施方法や解析法については今なお評価が定まっていないと思われる。
従って本論文においては先ず正常眼と緑内障眼の多数例について,Grant原法と比較してトノグラフィー施行時間,rigidity補正,圧補正の点を詳細に解析し,緑内障診断の上での意義を評価することを試みた。
緑内障診断において眼圧調整機能障害を認知する上で,臨床トノグラフィーは重要な役割を果している。Moses, R. A.&Bruno, M.(1950)およびGrant, M.(1950)がトノグラフィーの概念を導入し,Grant原法が臨床に応用されてから数多くの研究者によってその信頼度,問題点が列挙され,また改良を目差す種々の方法が提起された。換算表に関しては1955年眼圧NomogramがFriedenwald, J. S.によって確立されたものを現在では国際的に採用し統一されているが,実施方法や解析法については今なお評価が定まっていないと思われる。
従って本論文においては先ず正常眼と緑内障眼の多数例について,Grant原法と比較してトノグラフィー施行時間,rigidity補正,圧補正の点を詳細に解析し,緑内障診断の上での意義を評価することを試みた。
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