文献詳細
文献概要
特集 第24回日本臨床眼科学会講演集 (その3) 学会原著
慢性後部毛様体炎の3例
著者: 北原健二1 清水春一1 向後富次男1 関本俊男1 小鹿倉庸子1 鈴木羊三1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.1627 - P.1633
文献購入ページに移動慢性後部毛様体炎Chronic Posterior Cyclitis(Duke-Elder)1)は,Peripheral Uveitisとして1950年Schepens2)によりはじめて記載された。その後Brockhurst-Schepens-Okamura3)4)により症例が追加され,その症状,合併症,鑑別診断,病理,病因,治療にわたり詳細に報告された。その間,欧米に於ては諸氏により多数報告及び検討がなされた。本邦では昭和38年(1963)浦山5)が,周辺性ブドウ膜炎として述べているが,その報告例は非常に少ない。
最近我々はこれ等の定型的な経過を示した3例を経験し,特に螢光眼底所見と組織学的所見について知見を得たので報告する。
掲載誌情報