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臨床験実
ルビーレーザー光凝固時の網膜電位の変化について
著者: 野寄達司1 J.Campbell2
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2コロンビア大学医学部眼科 3カリフォルニア大学
ページ範囲:P.1653 - P.1656
文献購入ページに移動ルビーレーザーはこの数年間に種々の病変,とくに網膜疾患の治療に広く利用されてきた。これらの臨床的応用を可能にした基礎的研究については,すでに多くの報告があり,とくにルビーレーザー光凝固の病理組織学的1)2),生化学的3)または熱学的研究4)については詳述されているが,網膜局所の活動電位については未だ発表されていない。著者等はマイクロエレクトロードを網膜内神経節細胞に直接挿入して電位の変化を記録し,光凝固前後の機能的変化を他覚的に観察することができた。この結果凝固反応の強弱と機能的変化とは平行しないことが判明したので報告する。
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