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臨床実験
圧迫ゴニオスコピーにより観察した周辺虹彩前癒着の諸相
著者: 中村泰久1 能勢晴美1 北沢克明1
所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1701 - P.1707
文献購入ページに移動原発閉塞隅角緑内障の本態とその治療法に関しては,現在尚多くの疑問点を残している。隅角閉塞の状態にひきつづいて生ずると考えられる周辺虹彩前癒着(Peripheral Anterior Synechia,PAS)の問題について検討することは,この型の緑内障を解決してゆく大きなてがかりであると考えられる。私達は先に中村1)の報告した直視型圧迫隅角レンズを用いて日常診療に於て圧迫ゴニオスコピーを行なつているが,今回はその中から,PASの型とその分布に焦点をしぼつて検討を加えたので,その結果をここに報告する。
尚,本論文中で私達は,「隅角閉塞」という語を,虹彩根部が隅角線維柱帯に接着し,しかも可逆的な状態に対して用い,その状態に器質的な変化が加わり,不可逆的な状態になつたものは「周辺虹彩前癒着」と表現した。
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