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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻7号

1971年07月発行

文献概要

臨床実験

Color Flicker Vision Testerによる色覚検査

著者: 深見嘉一郎1 池田光男2 浦久保光男2

所属機関: 1済生会京都府病院眼科 2ミノルタカメラ研究部

ページ範囲:P.1709 - P.1713

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緒言
 色覚正常者,第2色覚異常者(deutan)と第1色覚異常者(protan)とは比視感度曲線が異なる。また選択色順応効果は正常者には認められるが上記異常には認められない。この両者を測定することによつて,正常者,protan, deutanの3者を簡単,確実に分離できることが池田・浦久保によつて示された1)2)。この事実を多数の被検者について確認するために,小型軽量化したcolor flickerを用いた試作色覚検査器(Color Flicker Vision Tester)を製作した3)
 今回はこの試作器を用いて,正常者22名,protan 12名, deutan 34名についての検査成績を報告する。今までのところ正常者,protan, deutanは確実に鑑別可能である。なお5名のproto-carrierについて測定したところ,正常者とprotanの中間の値を示すものを認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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