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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科25巻8号

1971年08月発行

連載 眼科図譜・166

腎疾患における角膜及び結膜の石灰沈着

著者: 豊福秀尚1 S. Harris1 A. Galin1

所属機関: 1ニューヨーク医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1831 - P.1832

文献概要

〔解説〕
 過カルシウム血症における角結膜の石灰沈着は古くより知られていたが,血清カルシウムがむしろ低い腎疾患患者の石灰沈着は1967年のBerlyne等の調査によるまであまり注目をひかなかつた。
 急性或いは慢性の腎疾患を有する尿毒症患者では,血清カルシウムは正常か正常以下であるが血清の燐が上昇している。血清のCa×P値が70mg/100mlか又はそれ以上を有する患者では,図に示したような角膜及び結膜の石灰沈着が認められる。我々の調査では18名の尿毒症患者のうち15名にこれが認められた。沈着は腎機能に応じて消失したり,また現われたりする傾向にある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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