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臨床実験
牛眼を伴えるPierre-Robin症候群の3例
著者: 松田一夫1 伊東泰子1 安積慶子1 中村晏子1
所属機関: 1神戸市立中央市民病院
ページ範囲:P.1975 - P.1979
文献購入ページに移動Pierre-Robin (以下PRと略す)は小顎症と気道の機械的狭窄との関係について注目し,かかる場合にはしばしば口蓋破裂の合併がみられると記載している。高度の小顎症では舌下垂病をきたし,喘鳴,呼吸困難,栄養不給性栄養失調の原因となる。このような高度の小顎症による舌下垂と口蓋破裂を合併した奇形を1923年PR症候群1)と呼んだ。本症候群については外国では既に多数報告されている。本邦では昭和31年(1956年)小川2)により初めて報告されている。その後数例になつているが,これに先天性眼疾患の合併症のあることの報告が広田3),飯島4),小島5)によってなされている。即ちPR症候群に先天性緑内障,高度近視,白内障,斜視,網膜剥離等が合併する。吾々は牛眼を合併せる3例に遭遇したので報告する。
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