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第9回北日本眼科学会 特別講演
角膜移植の年度別推移
著者: 今泉亀撤1 渥美健三 葉田野雅夫 今泉信一郎 三田洸二 石川靖彦 宮下浩
所属機関: 1岩手医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.2011 - P.2021
文献購入ページに移動我国における角膜移植は,現在でこそ世人に特異の感をいだかせることが少なくなってきたが,最近の本手術の急速な進歩と広範な普及とを,20年以前に予想し得た方が,果して存在したであろうか。
角膜移植そのものの歴史は,決して新しいものではなく,諸外国では,今世紀初頭から既に生体摘出眼の応用が試みられていたが,1928年,Filatovが初めて死体角膜の全層移植に成功して以来,アメリカを初めとする各国では,本手術は,社会的に何等の制約を受けることなく,臨床面で盛んに施行されるようになった。Filatovの1945年の報告例は,実に824例にものぼっている。
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