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臨床実験
ERGの各波面積計測法(第1報)—律動様小波消失型糖尿病性網膜症のa波面積値
著者: 瀬戸川朝一1
所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.29 - P.32
文献購入ページに移動緒言
糖尿病性網膜症(以下本症と略す)のERGが特異な変化をきたすことは既に知られている4)6)7)。著者5)は,先に本症21例の律動様小波を検索し,減弱もしくは消失傾向にあることを確かめ,特に各小波群の頂点潜時を比較検討した結果,頂点潜時にやや短縮傾向のみられることを知り得た。今回はa波の面積を計測方法について述べ,本症で律動様小波が全く消失した5例10眼を対象に,a波振幅,a波頂点潜時ならびにa波の谷の面積を計測し,結果を得たので報告する。
糖尿病性網膜症(以下本症と略す)のERGが特異な変化をきたすことは既に知られている4)6)7)。著者5)は,先に本症21例の律動様小波を検索し,減弱もしくは消失傾向にあることを確かめ,特に各小波群の頂点潜時を比較検討した結果,頂点潜時にやや短縮傾向のみられることを知り得た。今回はa波の面積を計測方法について述べ,本症で律動様小波が全く消失した5例10眼を対象に,a波振幅,a波頂点潜時ならびにa波の谷の面積を計測し,結果を得たので報告する。
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