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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科26巻11号

1972年11月発行

文献概要

臨床実験

ステロイド点眼剤メドリゾンおよびフルオロメソロンの眼圧に対する影響

著者: 藤田邦彦1 高橋禎二1 鈴木光雄1 鈴木正子1 糸井素一1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1329 - P.1335

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緒言
 眼科領域においてもステロイド剤は重要な薬物であるが,一方においてステロイド局所使用による緑内障や,感染症の誘発を起こした例も多く,ステロイド点眼剤の副作用はわれわれ眼科医にとつて大きな問題となつている。したがつてステロイド局所使用にさいし細心の注意を払うのはもちろんであるが,十分な消炎効果があり,しかも眼圧上昇の副作用の少ないステロイド点眼剤の開発や,新しい使用方法の工夫がなされている。われわれは最近アメリカで発売されている新しいステロイド点眼剤,メドリゾン(アレルガン社調剤,千寿製薬提供)およびフルオロメソロン(参天製薬調剤)を入手できたので,この薬物を採用する意義があるかどうかを知るために,この2つのステロイド点眼剤が眼圧異常上昇を起こすかどうかを調べてみた。メドリゾンは現在国内では販売されていないが,フルオロメソロンはオキロン軟膏(皮膚科用軟膏)として主に皮膚科領域で用いられ,低濃度で強い消炎効果が得られ,しかも局所から吸収されても全身への影響は少ないとされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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