icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科26巻12号

1972年12月発行

文献概要

眼・光学学会

軟性コンタクトレンズの視力矯正効果

著者: 原田清1

所属機関: 1大阪赤十字病院眼科

ページ範囲:P.1429 - P.1432

文献購入ページに移動
緒言
 屈折異常の矯正に眼鏡とコンタクトレンズ(以下C.L.と略)が使われているが,C.L.の短所に装着時の異物感があるため,使用を中止する者がかなりみられる。屈折異常に対する視力矯正効果,視野,不等像,両眼視機能を比べるとC.L.は眼鏡よりも優れているにもかかわらず,異物感に対する危惧の念から,患者も,医師も医学上の目的でC.L.を使わせることが少なく,むしろ社会的な意味や,美容上の目的で若年の女子に広く使われているのがC.L.普及の現状であつて,これは日本だけでなく欧米諸国でも同じ傾向となつている。上記の欠点を解決する目的で,最近Hy—dro oxy ethyl methacrylate (HEMA)を材料にした吸水性の大きい軟性C.L.が開発され,実用化できるようになつてきたが,軟性C.L.を屈折異常の矯正に用いて,その視力矯正効果を眼鏡レンズ,従来のC.L.(硬質C.L.と略)と比較検討を行なつたのでその結果を述べておく。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?