文献詳細
特集 第25回日本臨床眼科学会講演集(その1)
学会原著
流行性角結膜炎の感染予防について
著者: 根来良夫1 今西二郎1 岸田綱太郎2 原一仁2
所属機関: 1京都府立医大眼科学教室 2京都府立医大微生物学教室
ページ範囲:P.108 - P.112
文献概要
流行性角結膜炎については1959年の日眼総会において,宿題報告として三井,杉浦,大石らによつて大きくとり挙げられた。またその後も数多くの研究がなされ,その治療や感染予防について多くの報告がされている。しかし,現在もなおその流行におとろえをみせていない。
昨年,私達はウイルス増殖抑制因子1)(インターフェロン)を流行性角結膜炎の治療,および予防を目的として局所的に使用し,その結果を報告した。この前回の臨床実験においてインターフェロンは本疾患の予防に効果的であると考えられたので,今回は家族内感染の予防のみを目的として投与を行なつた。また,本疾患の第一の感染源と考えられる院内感染を防ぐ目的で,消毒法についても実験を行なつたのでその結果を報告する。
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