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特集 第25回日本臨床眼科学会講演集(その2) 学会原著
網膜細動脈の狭細について—Pheochromocytomaの症例からの一考察
著者: 吉本弘志1 田中洋1
所属機関: 1弘前大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.265 - P.270
文献購入ページに移動網膜細動脈の狭細は,褐色細胞腫を含めた種々の高血圧症の眼底変化の主なる所見であることは,すでに多くの研究者によつて明らかにされている1)〜7)9〜16)。一方この狭細という所見について,教室の高橋ら14)15)は,その可逆性,不可逆性について述べ,これを機能的狭細,器質的狭細の二者に分けて考えるべきだとしている。今回,著者らはこの二者のうち,機能的狭細の範疇に入るべきものと思われる症例,すなわち褐色細胞腫Pheochromocytoma (以下PCと略す)について,網膜細動脈の変化をその腫瘍摘出の術前,術後にわたり,観察する機会を得て,その狭細が可逆性のものであると結論できる所見を得たのでここに報告する。
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