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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科26巻3号

1972年03月発行

文献概要

特集 第25回日本臨床眼科学会講演集(その2) 学会原著

トキソプラスマ性網脈絡膜炎初期例の螢光眼底血管造影法所見について

著者: 吉岡久春1 木原秀司1

所属機関: 1久留米大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.287 - P.295

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緒言
 従来トキソプラスマ性網脈絡膜炎の炎症は網膜に初発するといわれ,その根拠として,トキソプラスマ原虫が,病理組織学的に,壊死網膜組織および瘢痕病巣より数mmはなれた健康部網膜組織内に証明される事実2)4),臨床的に,本病初期の検眼鏡所見で病変部の色調が白色を呈し,しかもこの滲出性混濁がその部を通る網膜血管を閉塞したり,あるいはこれをおおつている事実4)などがあげられている。そこで,本病の初発病変が事実網膜にあるものであるかどうかを明らかにする目的で,本病初期例について螢光眼底血管造影法により検討した結果,本病の初発病変が網膜にあることを確認できたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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