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臨床実験
閉瞼による眼圧の変動についておよび眼圧と虹彩毛様体部血流の関係について
著者: 清水暢夫1
所属機関: 1日本医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.395 - P.410
文献購入ページに移動緒言
1662年Sir Richard Banister1)が眼圧上昇が緑内障の本質的な症状として述べた最初の人とされている。以来,今日に至るまで,眼圧は緑内障の診断,および治療に当たつて最も重要な位置を占めており,負荷試験も大部分は眼圧の上昇を判定の目標としている。
緑内障の成因に関しては2)分泌過多説,強膜弾力性減退説,硝子体膨張説,循環障害説,自律神経障害説,眼圧中枢障害説,皮質中枢障害説,新陳代謝障害説,適応失調説,器械的流通障害説等が挙げられている。しかしながら,これらの説は一部は説明できても,これを以つて,すべてを理解することはできない。
1662年Sir Richard Banister1)が眼圧上昇が緑内障の本質的な症状として述べた最初の人とされている。以来,今日に至るまで,眼圧は緑内障の診断,および治療に当たつて最も重要な位置を占めており,負荷試験も大部分は眼圧の上昇を判定の目標としている。
緑内障の成因に関しては2)分泌過多説,強膜弾力性減退説,硝子体膨張説,循環障害説,自律神経障害説,眼圧中枢障害説,皮質中枢障害説,新陳代謝障害説,適応失調説,器械的流通障害説等が挙げられている。しかしながら,これらの説は一部は説明できても,これを以つて,すべてを理解することはできない。
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