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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科26巻4号

1972年04月発行

特集 第25回日本臨床眼科学会講演集(その3)

学会原著

眼外傷の黄斑部に及ぼす影響に関する研究(第1報)—鉄片外傷による猿眼黄斑部の変化

著者: 渡辺千舟1 山岨三樹1 吉原正晴1 石原千栄1 山地慎三郎1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.495 - P.501

文献概要

緒言
 鉄片が眼内に残存すると眼内組織の障害が生じ,臨床的に鉄錆症が発現するが,その障害は眼内に平等に起こるのではなく,部位的に黄斑部が限局性変化を受けやすいことをHaabがはじめて記載して以来,内外ともに多くの報告がなされてきた。
 最近では,牧内氏がサルの硝子体内に鉄片を挿入して実験を行ない,初期のおもな組織的変化はHenle線維層の浮腫,色素上皮細胞の変性,脈絡膜後極部の滲出液貯溜であり,従来の鉄錆症臨床報告例にみられるごとく,黄斑部が限局性に侵されるのを確認した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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