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特集 第25回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会原著
キモトリプシンによる白内障全摘出術に関する臨床的研究(第3報)—糖尿病者における手術成績について
著者: 阿部泰昭1 宮地誠二1 桝田英郎1 田中直彦1 大熊篤二1
所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.641 - P.645
文献購入ページに移動α—Chymotrypsin (以後α—Chと略)を用いた白内障全摘出手術に関しては,1958年Barraqu—er,J.が発表して以来,数々の報告がある。われわれの教室でも,10数年前よりこれを臨床的に使用し,その老人性白内障に対する総括的成績については,1970年第24回臨床眼科学会において田中ら1)が第1報を発表し,ついで第2報としてCh使用後に発生する一過性眼圧上昇について,桝田ら2)が第77回日本眼科学会総会において発表した。今回は糖尿病者の白内障全摘出術にさいし,Ch使用群と非使用群とに分けて成績を比較検討したのでここに報告する。
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