文献詳細
文献概要
特集 第25回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会原著
後部眼内磁性異物摘出術における異物による眼膜自切と強膜切開刀について
著者: 中林正雄1 愛川和代1
所属機関: 1和歌山県立医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.697 - P.701
文献購入ページに移動全症例の成績は第1表に示す。重複穿孔2眼,強膜から突出していたもの1眼,すでに強膜上に小さな黒線を認めたもの4眼,黒線はなかつたが固定していたもの8眼であつた。治療後の最終矯正視力は治療中のものを除いて,1.0ないし0.4が54%,0.4ないし0.1が17%,すなわち視力0.1以上が合計69%あり,これらは網膜剥離等が全くなく,絶対視野は正常であつた。視力低下のほとんどは角膜創の瘢痕のためである。31%は(実用上)失明した。
掲載誌情報