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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科26巻5号

1972年05月発行

臨床実験

網膜剥離術後の早期離床について

著者: 原たか子1 原孜1

所属機関: 1原眼科病院

ページ範囲:P.735 - P.739

文献概要

緒言
 術後10日間は両眼包帯下に絶対安静を守らせ,2週間後に歩行を開始させるというのが1969年までわれわれの採用してきた網膜剥離の術後安静度であつた。しかし次第に「これほどの苦痛を患者に強いなければ網膜剥離というものを直すことができないのだろうか」,「われわれは患者に不必要な負担を強いているのではないか」という疑問を抱くようになり,1969年後期より徐々に安静度の軽減を試み始めた。途中,われわれと意見を全く同じくする清水1),佐藤2)の報告を読み勇を得るとともに,自らの症例数が増すにつれ早期離床の実施について確信が持てるようになつたので,1970年5月より今回報告するような安静度の実施に踏み切つた。今回の報告は1971年9月までの分をまとめたものであり,症例数は多いとはいえないが,地方の一個人病院としての一つの成績を発表することは決して無駄なことではないと考えて,報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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