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臨床実験
結膜掻痒と花粉症
著者: 能戸清1 実藤誠1 山賀力1 上谷彌子1 我妻義則2 松山隆治3
所属機関: 1市立札幌病院眼科 2市立札幌病院小児科 3市立札幌病院内科
ページ範囲:P.789 - P.801
文献購入ページに移動札幌では4月の雪解けとともに草木が一時に花を開く。このころより初秋にかけて強い眼の痒みを主訴として来院し,他覚的には結膜の軽い充血を認める程度の患者について,アレルギー性結膜炎,結膜掻痒症の診断のもとにステロイドの点眼,抗ヒスタミン剤の内服により短時日の間に症状の寛解をみる例が少なくない。
このような患者について,発病時期の季節性,毎年の回帰性等の点から花粉症の眼症状としての疑問がもたれ,1969年より市立札幌病院アレルギー外来と共同で花粉エキスの皮内反応を主体に検索を行なつたところ,意外に多数の症例に花粉症が認められたので報告する。
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