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文献概要
臨床実験
脈絡膜血管腫
著者: 塚原勇1 福地悟1 服部ゆみ子1
所属機関: 1関西医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.895 - P.899
文献購入ページに移動脈絡膜血管腫は,1868年にLeber1)がcaver—nous sarcomaとして報告しているが,明確なものとしては1879年のPanas and Remy2)の報告が最初である。以後数多くの報告があり,多くの人々により述べられているように,いわゆるEncephalotrigeminal Angiomatosis (Sturge—Weber Syndrome)の場合は臨床診断が容易であるが,脈絡膜血管腫が孤立して存在する場合の診断,特に悪性黒色腫Malignant melanomaとの鑑別診断はきわめて困難である。本稿では顔面の血管腫および中枢神経症状を伴わない孤立性の脈絡膜血管腫と思われる症例に関するわれわれの経験を報告する。
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