icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科26巻8号

1972年08月発行

文献概要

臨床実験

Behçet病における血清蛋白像,特に血清γ—グロブリンの動態と眼症状(視力予後)について

著者: 窪田靖夫1 高野元明2

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室 2千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1033 - P.1036

文献購入ページに移動
緒言
 Behçet病の原因については,Virus説,細菌感染アレルギーないし病巣感染アレルギー説,自己免疫機構の介在する膠原病説等があるが,いまだ確定的なものはない。しかし,その病因の基盤に抗原抗体反応が介在することはほぼ誤りのない事実であると考える。したがって,血清中のγ—グロブリンの消長と病態について検討することは病因解明に大きな手がかりを与えるものであろう。
 小林および高野1)はさきにBehçet病患者の血清蛋白成分について検討を行ない,血清蛋白像を頻回に検査し,各症例につき経時的にみた血清γ—グロブリン値と臨床像について考按を加えた。その結果,平均値の高値のものは比較的女性に多く,眼症状を欠くものが多いこと,低値のものは眼症状重篤なものが多いこと等を認めた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?