文献詳細
臨床実験
文献概要
Posner-Schlossman症候群(以下,P-S症候群と記載)は1948年PosnerおよびSchlos—sman1)によつて"Syndrome of unilateral re—current attacks of glaucoma with cycliticsymptoms"として9症例の記載がされて以来,多数の症例報告がされ,現在では特に珍しいものではないが,その特異的な病態は注目されている。すなわちglaucomatocyclitic crisisとも呼ばれ,一眼性,再発性のK.P.を伴う眼圧上昇の発作,隅角色素消失,予後良好等の臨床像を呈し,前ブドウ膜炎,特に毛様体炎に伴う続発性緑内障として一応位置づけられている2)。しかし,その本態,原因は不明の点が多く,十分には解明されていない。厳密には原発性とも続発性ともつかない特殊な緑内障といわれ,清水氏3)は隅角の線維柱上の色素欠除,発作時所見および間歇期眼圧等より単なる眼内炎によつて起こる続発性緑内障とは軌を異にするもので,独立した疾患単位であるとしている。
P-S症候群は原著で,発作はさまざまの頻度で判然とした誘因,原因なしに起こつてくると述べられ,症例報告では突発する発作のみが記され,誘因,原因について検討されているものは少ない。
P-S症候群は原著で,発作はさまざまの頻度で判然とした誘因,原因なしに起こつてくると述べられ,症例報告では突発する発作のみが記され,誘因,原因について検討されているものは少ない。
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