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臨床実験
網膜芽細胞腫の遺伝的発生例—とくに染色体所見について
著者: 大西克尚1 宮本成章2
所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室 2九州大学医学部第一内科
ページ範囲:P.1137 - P.1140
文献購入ページに移動網膜芽細胞腫は近年その発生頻度が次第に増加の傾向を示しているといわれている。これは本症に対する一般の関心がたかまり,早期発見早期治療が行なわれ,愚者が成人して子どもをもうける機会がましたこともその一因であると考えられる。
著者らは,母親と異父姉に同一疾患の発生をみた網膜芽細胞腫の症例を経験し,その末梢白血球ならびに腫瘍細胞の染色体分析を行なう機会をえたので,その結果を報告する。
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