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臨床実験
キモトリプシンによる白内障全摘出術に関する臨床的研究(第4報)—若年者における手術成績について
著者: 田中直彦1 桝田英郎1 宮地誠二1 大熊篤二1
所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1207 - P.1212
文献購入ページに移動若年者はチン氏帯が強靱であるため水晶体全摘出術は困難とされていたが,Barraquer,J.1)によるα—chymotrypsin (以後chと略)を用いたチン氏帯の酵素離断を併用することにより,全摘出術の適応年齢をさげることが可能となつた。
chによる高齢者に対する手術成績の報告2)〜4)にひきつづき,今回は前報におけるものより比較的高濃度のch使用のもとに行なつた若年者にたいする白内障全摘出術の成績をまとめ,ここに報告する。なお手術成績については早期の成績とともに遠隔成績についても検討する要があるが,本稿では術中所見および比較的早期である術後1カ月までの成績について検討することとした。
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