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連載 眼科図譜・194
潜在眼球症候群
著者: 井出醇12
所属機関: 1沼沢・井出病院眼科 2東北大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1357 - P.1358
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Cryptophthalmos潜在眼球とは,上下の眼瞼も,瞼裂もなく,眼窩口はひとつづきの皮膚で覆われ,皮下に発育の異常な眼球の潜在するものをいうが,ほとんどのものが他にも奇形を合併する。そこで,以前には独立した一疾患と考えられていたCryptophthalmosも,最近ではmalformative syndrome with CryptophthalmiaとかCryptophthalmos-syndactyly syndromeとか呼ばれる症候群の一つの部分症と見なされるものが大部分であると考えられるようになつた。
同様に病因についても,これまでは羊膜索の圧迫による眼瞼の形成障害に続発するものとする説が有力であつたが,今日では染色体異常と解釈される傾向にある。
Cryptophthalmos潜在眼球とは,上下の眼瞼も,瞼裂もなく,眼窩口はひとつづきの皮膚で覆われ,皮下に発育の異常な眼球の潜在するものをいうが,ほとんどのものが他にも奇形を合併する。そこで,以前には独立した一疾患と考えられていたCryptophthalmosも,最近ではmalformative syndrome with CryptophthalmiaとかCryptophthalmos-syndactyly syndromeとか呼ばれる症候群の一つの部分症と見なされるものが大部分であると考えられるようになつた。
同様に病因についても,これまでは羊膜索の圧迫による眼瞼の形成障害に続発するものとする説が有力であつたが,今日では染色体異常と解釈される傾向にある。
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