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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その3) 学会原著
巨大裂孔を伴つた網膜剥離眼の治療成績
著者: 高橋明1 稲原明肆1 百々次夫1
所属機関: 1広島大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.287 - P.295
文献購入ページに移動自発網膜剥離に対する手術術式の進歩は,本疾患全般の復位成績の向上に大きく寄与したが,難治条件をもつ症例のそれはなおはるかに低い水準に低迷している。難治条件の一つに巨大な裂孔があるが,これは比較的若年者にみることが多く,とるべき術式に苦慮せざるをえないものもある。Schepensらは経線範囲が90°以上にわたるすべての裂孔を巨大裂孔と定義して,その多数例について治療の方法と成績を報告しているが,その復位成績はやはり十分に満足すべきものとは思われない。私どもも最近約10年間にとり扱つた網膜剥離治療例において,Schepensの定義による巨大裂孔をもつものを集計して17人17眼をえたので,その概要を報告する。
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