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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その3) 学会原著
視神経疾患の診断治療における中心フリッカー値測定の意義について
著者: 大鳥利文1 中尾雄三1 当麻信子1 真鍋礼三1
所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.301 - P.310
文献購入ページに移動ちらつき光が融合する限界における光刺激の単位時間の頻度(Critical Fusion Frequency,以下CFFと略す)測定の視神経疾患への応用についての歴史をふりかえつてみると,第1表のとおりである1)〜20)。まず,Braunstein1)は1903年視神経疾患をはじめ各種の眼疾患患者の中心CFFを測定し,1933年Phillips2)は視交叉部腫瘍にフリッカー視野(Flicker Fusion Field,以下FFFと略す)測定を応用している。
その後,1930年代のGranit21)〜26),Hecht21)〜28)Crozier29)らの生理学的研究によりフリッカー光のCFFについての生理が解明された30)31)。
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