文献詳細
眼・光学学会
文献概要
緒言
1961年Novotny,H. R., Alvis, D. L.により開発された螢光眼底撮影法は,網膜血管のAn—giographyとして脚光を浴び,現在では広く利用されている1)。
最近眼底網膜循環器系の循環状態の時間的変化を記録解析し,診断治療の情報を得ようとする要求が高まりつつあるが,現在最高といわれる高速螢光眼底カメラを使用しても毎秒3コマ2)では,微細変化を記録することは困難である。この循環状態を記録するには,シネ撮影を行なうか3)〜5),撮像管を用いビディオ信号として取り出しビディオテープに記録する6)かの,二つの方法がある。前者では,そのフィルムの感度が低いため,撮影速度に同期させて非常に高輝度な光源を使用せねばならない7)。また,後者のビディオ記録においても,従来の高感度イメージオルシコンを使用した場合,撮像部が大型となりカメラ操作性および撮像管調整が煩雑化し,その上一般の観察用光源では,通常の白黒眼底記録が限界で,カラーおよび螢光眼底を記録しようとすると,シネ撮影と同様高輝度な光源を必要とした。このため被検者に与える影響は大きく,長時間の観察および記録は困難である。
1961年Novotny,H. R., Alvis, D. L.により開発された螢光眼底撮影法は,網膜血管のAn—giographyとして脚光を浴び,現在では広く利用されている1)。
最近眼底網膜循環器系の循環状態の時間的変化を記録解析し,診断治療の情報を得ようとする要求が高まりつつあるが,現在最高といわれる高速螢光眼底カメラを使用しても毎秒3コマ2)では,微細変化を記録することは困難である。この循環状態を記録するには,シネ撮影を行なうか3)〜5),撮像管を用いビディオ信号として取り出しビディオテープに記録する6)かの,二つの方法がある。前者では,そのフィルムの感度が低いため,撮影速度に同期させて非常に高輝度な光源を使用せねばならない7)。また,後者のビディオ記録においても,従来の高感度イメージオルシコンを使用した場合,撮像部が大型となりカメラ操作性および撮像管調整が煩雑化し,その上一般の観察用光源では,通常の白黒眼底記録が限界で,カラーおよび螢光眼底を記録しようとすると,シネ撮影と同様高輝度な光源を必要とした。このため被検者に与える影響は大きく,長時間の観察および記録は困難である。
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