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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会原著
全身麻酔下の小児眼圧について(第2報)
著者: 湖崎克1 山崎康宏1 柴田裕子1 北村征治2
所属機関: 1大阪市立小児保健センター 2大阪大学医学部麻酔学教室
ページ範囲:P.435 - P.440
文献購入ページに移動先にわれわれは,シェッツ眼圧計を用い,小児を対象にして局所麻酔下,全身麻酔下の測定値をScale readingにて表示した14)。しかし,小児に対してシェッツ眼圧計を用いることは,測定技術はいうまでもなく,Ocular rigidityの問題や角膜の性状などが,成人の正常眼と同一であるかどうかという配慮のもとに測定が必要であり,この点でも正しくシェッツ眼圧計の測定値を評価することがむずかしかつた。このためぜひ圧平眼圧計を用いることにより,圧平眼圧計の測定値を求めるとともにOcular rigidityの値を検討する必要があつた。しかし小児に対して圧平眼圧計を用いるには,やはり技術上の問題が多く今回測定に用いた器械の選択までには,かなりの時間を要したが,結局あたらしいタイプの眼圧計として,fast acting application tonometerであるマッケイマーグ眼圧計を選び,他方ゴールドマンタイプの圧平眼圧計に類似したドレーガーの手持圧平眼圧計を用いた。
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