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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会原著
緑内障と診断されて受診した患者の検査成績
著者: 松尾治亘1 小暮文雄1 中西堯明1 古野史郎1 松島利明1
所属機関: 1東京医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.441 - P.445
文献購入ページに移動日常の診療にさいし,眼圧上昇や視機能,乳頭および視野等の変化を伴う定型的緑内障の診断は容易である。しかし診断技術の進歩した昨今でも,眼精疲労や単なる頭痛と,早期緑内障を鑑別することは非常に困難であり,かつめんどうなものである。
非可逆的な視機能の障害を生ずる前に緑内障を発見し,早期治療により失明を予防することが緑内障の診療に当たつて最も望ましいことである。けれどもなかには非緑内障患者が簡単な検査で緑内障と診断され,不安と絶望の念に駆られて転医してくる場合がしばしばある。
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