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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その4) 学会原著
高倍率biomicrogoniophotographyについて—その1:従来の方法の評価
著者: 岩田和雄1 八百枝浩1 藤井青1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.447 - P.453
文献購入ページに移動眼科診療において隅角鏡検査が重要であることは論をまたない。特に緑内障の診断,マネージメントには不可欠な検査となつている。この隅角鏡検査は隅角に関する大まかな構築上の情報をもたらすものである。
たとえば隅角が広い,狭い,色素沈着がある,先天性遺残がある等の所見にとどまるもので,実際に房水の主流が通る隅角壁およびそれより末梢の流路に関する情報は得ることができない。広隅角緑内障における流出抵抗の場は隅角壁より末梢にあるはずであるから,現在の隅角検査法ではなんらの情報も得ることができないことになる。近年の光顕,電顕,走査電顕の進歩はその部分の構造をあきらかにしつつある。しかしいずれも"biomicro"所見ではなく,流路の病態に関しては全く不明である。
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