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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その5) 学会原著
学童1万名眼科学校健康診断の経験
著者: 矢沢興司1
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.557 - P.569
文献購入ページに移動緒言
東京都保谷市教育委員会の要請により,市内全小学校,中学校の1971年度,1972年度の春季学校健康診断を順天堂大学が行なつた。保谷市は東京郊外の住宅地で,人口87,860のコミュニティであるが,地域の眼科医の不足から順天堂大学が向う5年間眼科校医として学校検診を受け持つことになつた訳である。大学の眼科がこのような集団の校医を受け持つたということはおそらく初めてのことで,意義あることと思う。
学校検診には問題が多いが,これをできるだけ理想的に行なうにはどうしたらよいか,学校保健のあり方を考えるための基礎資料をつくる目的も考えながら,学校現場でのスクリーニング,眼科医による精密検査および事後措置をわれわれが一貫して行なつたので,ここに報告する。
東京都保谷市教育委員会の要請により,市内全小学校,中学校の1971年度,1972年度の春季学校健康診断を順天堂大学が行なつた。保谷市は東京郊外の住宅地で,人口87,860のコミュニティであるが,地域の眼科医の不足から順天堂大学が向う5年間眼科校医として学校検診を受け持つことになつた訳である。大学の眼科がこのような集団の校医を受け持つたということはおそらく初めてのことで,意義あることと思う。
学校検診には問題が多いが,これをできるだけ理想的に行なうにはどうしたらよいか,学校保健のあり方を考えるための基礎資料をつくる目的も考えながら,学校現場でのスクリーニング,眼科医による精密検査および事後措置をわれわれが一貫して行なつたので,ここに報告する。
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