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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その5) 学会原著
眼窩静脈撮影法—その手技と前後像の読解法について
著者: 中村泰久1 能勢晴美1 斎藤俊吉1 能勢忠男2
所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室 2千葉大学医学部神経外科学教室
ページ範囲:P.571 - P.577
文献購入ページに移動1951年,Dejean等により記載された眼窩静脈撮影法(Orbital Venography,以下OVGと略す)は,その後眼科および脳神経外科領域で利用され,数多くの報告がある。わが国でも百瀬ら1),高久ら2〜4),Ito5)ら等の報告があり,その臨床的価値が認められつつある。
われわれは,1969年より眼窩内静脈の解剖学的およびレ線解剖学的検索を行ないつつ,同時にこの検査法を日常臨床に応用してきた。今回は,一側性眼球突出を主訴とする症例のOVG前後像についてまとめたので報告する。
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