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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その5) 学会原著
他覚的視野計の試作その1
著者: 儘田直久1
所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.607 - P.616
文献購入ページに移動緒言
自覚的視野検査法は,眼科学のみでなく神経学,脳神経外科学,内科学等の領域においてもその検査意義が確立されている3)。しかしながら,その検査結果の解析は詐病,精神身体疾患,視神経交叉以後の視路の病巣等の場合に多くの困難を有し,その補助となるべき検査法の開発が古くから考慮されている。この補助検査法として古くから注目されているのが,瞳孔の対光反応をインディケーターとする他覚的視野検査法であり4)5)6)10)11),新しくはコーペンハーバー等の行なつたコンピューターを利用する視覚誘発脳波(VEP)をインディケーターとする他覚的視野検査法等2)である。
瞳孔の対光反応をインディケーターとする他覚的視野計については,Willbrand,Wernickeの半盲性瞳孔強直の記載以来その可能性がHessBraun等により検討され,Harmsにより一応の成功を納めたが,その視野測定装置および測定法自体にかなり不十分な点があり,臨床的実用に耐え得るものではなかつた6)。
自覚的視野検査法は,眼科学のみでなく神経学,脳神経外科学,内科学等の領域においてもその検査意義が確立されている3)。しかしながら,その検査結果の解析は詐病,精神身体疾患,視神経交叉以後の視路の病巣等の場合に多くの困難を有し,その補助となるべき検査法の開発が古くから考慮されている。この補助検査法として古くから注目されているのが,瞳孔の対光反応をインディケーターとする他覚的視野検査法であり4)5)6)10)11),新しくはコーペンハーバー等の行なつたコンピューターを利用する視覚誘発脳波(VEP)をインディケーターとする他覚的視野検査法等2)である。
瞳孔の対光反応をインディケーターとする他覚的視野計については,Willbrand,Wernickeの半盲性瞳孔強直の記載以来その可能性がHessBraun等により検討され,Harmsにより一応の成功を納めたが,その視野測定装置および測定法自体にかなり不十分な点があり,臨床的実用に耐え得るものではなかつた6)。
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