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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科27巻5号

1973年05月発行

文献概要

臨床実験

Marcus Gunn現象をともなつたParadoxical upper lid retractionの1例

著者: 枝村加四子1 向野和雄1

所属機関: 1九州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.629 - P.632

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緒言
 Marcus Gunn現象1)〜5)は,三叉神経第3枝支配の外側翼突筋と,動眼神経支配の上眼瞼挙筋との異常連合運動によつて生じる眼瞼後退現象としてよく知られているが,その発生機構についてはさまざまな考え方があつて一定しない。この現象にその他の異常神経支配,多発奇型などが合併する6)〜8)ことも時に見られるが,同現象の発生機構を考える上に興味があると思われる。
 最近私達はMarcus Gunn現象を合併した奇異な上眼瞼後退現象(paradoxical upper lid re—traction)を示す1例を経験したので,両現象の発生機構を考える上で参考になる症例と思い,報告する。今までにこのような症例の報告は見られない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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