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臨床実験
緑内障外来における水負荷試験成績
著者: 相沢芙束1 福居久義1 小野弘美1 音無克彦1
所属機関: 1札幌医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.643 - P.649
文献購入ページに移動原発性緑内障の早期診断法として各種の負荷試験,Tonography,視野等の早期変化があげられ,検討されている。水負荷試験は飲水試験ともいわれ,Schmidt1)(1928)の報告以来多数の追試報告がみられ,現在では負荷試験中でも良く利用される方法の一つである。特に広隅角緑内障に対する早期診断法の一助として有用性が注目されている。
一般に広隅角緑内障の早期診断は困難で,しかも徐々に視機能の荒廃を惹起し,患者の自覚症状により診療した場合は,著しく病期の進行していることが多い。早期診断法の確立が急がれる訳で,種々の負荷試験,誘発試験が検討され,おのおの長短が論ぜられている。
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