文献詳細
文献概要
眼・光学学会
レンチキュラーレンズをスクリーンとして用いる立体写真の方式
著者: 久冨潮1 鈴木羊三1
所属機関: 1慈恵医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.665 - P.667
文献購入ページに移動 われわれの用いるレンチキュラーレンズは,第1図のごとく円柱レンズを縦に並べた形のものである。一本の円柱の太さは色々に変えて作ることができるし,また板の厚みも目的に応じて作ることができる。材料は塩化ビニール等が用いられ,特に光学的特性の優れたものを必要とする場合にアクリールが用いられる。このような板を,レンチキュラーレンズ,レンチキュラーラスターフィルムと一般に呼んでいる。われわれの場合は円柱の細かいもので,厚み5mmのものと約2mmのものの2種類を用いた。
このレンズに対して,第2図のごとく異なつた方向からプロジェクターでスライドを投影すると,レンズを通して,それぞれ別の位置に映像を結び,左右から投影した像が左右交互の縦縞になる。その面に印画紙を置けば,立体写真用の原画ができ,また写真版としてその原画の通りのものを印刷することができる。これらの絵は,その上に同じレンチキュラーレンズを載せて見ると,両眼視差による立体感覚を生ずることから,絵はがき,室内装飾等に使われている。
このレンズに対して,第2図のごとく異なつた方向からプロジェクターでスライドを投影すると,レンズを通して,それぞれ別の位置に映像を結び,左右から投影した像が左右交互の縦縞になる。その面に印画紙を置けば,立体写真用の原画ができ,また写真版としてその原画の通りのものを印刷することができる。これらの絵は,その上に同じレンチキュラーレンズを載せて見ると,両眼視差による立体感覚を生ずることから,絵はがき,室内装飾等に使われている。
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