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特集 第26回日本臨床眼科学会講演集(その6) 学会原著
眼瞼部形成に用いたSynthetic Implantsの組織反応—第1報家兎背部埋入後60日までの組織反応について
著者: 遠藤耀子1
所属機関: 1東京警察病院眠科
ページ範囲:P.757 - P.765
文献購入ページに移動緒言
現今,合成素材の普及は目ざましく,外科系のほとんどの分野で,修復や置換,牽引支持,bri—dging,組織補強(reinforcement),整容などを目的としてmedial-gradeの種々の合成素材が実用化され,あるいは試用されており,一部の領域では,特に人口血管に関しては大動脈およびその主幹分枝の置換が基本的手術手技として評価されるに至つている。
眼科領域でも縫合糸のみならず,眼球摘出後の義眼台,眼窩骨折修復,眼窩および周辺軟部組織の補填,涙道再建1),眼瞼修復など外眼部および付属器の治療に対し,紐状,管状,塊状,sheet状,織布状,液体状などいろいろの形で使用されている。内眼治療に関しては,網膜剥離に対して液体siliconeの前房内または硝子体内注入2)3)を,緑内障に対しindwelling drain造設を行なう報告が散見されたが,常用されるまでには至つていないようである。
現今,合成素材の普及は目ざましく,外科系のほとんどの分野で,修復や置換,牽引支持,bri—dging,組織補強(reinforcement),整容などを目的としてmedial-gradeの種々の合成素材が実用化され,あるいは試用されており,一部の領域では,特に人口血管に関しては大動脈およびその主幹分枝の置換が基本的手術手技として評価されるに至つている。
眼科領域でも縫合糸のみならず,眼球摘出後の義眼台,眼窩骨折修復,眼窩および周辺軟部組織の補填,涙道再建1),眼瞼修復など外眼部および付属器の治療に対し,紐状,管状,塊状,sheet状,織布状,液体状などいろいろの形で使用されている。内眼治療に関しては,網膜剥離に対して液体siliconeの前房内または硝子体内注入2)3)を,緑内障に対しindwelling drain造設を行なう報告が散見されたが,常用されるまでには至つていないようである。
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