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臨床実験
糖尿病性網膜症とO'Hare分類
著者: 小嶋一晃1 酒井寿男1 鈴木裕之1 小嶋克
所属機関: 1名古屋大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.776 - P.784
文献購入ページに移動Background retinopathy1)は,血管新生,fi—brous proliferationをおこす以前の網膜症を総括して扱つている。増殖性網膜症は,血管新生のlife cycleに相当するものであり,Malignantretinopathyとして扱われる。従来,増殖性網膜症(stage V)の前期(stage IV)として硝子体出血をこれにあてているが,これは血管新生+BeadsといったKeith-Wagener分類等がこの意味で合理的といえる。光凝固法の利用から特に,その悪性化の防止にも血管新生のlife cycleとしてその初点が目標となつている。したがつて,増殖性網膜症もearly surface Neovascula—rization, moderately advancedまたはseve—re phase, late phaseと細分していく必要もでてくる。また,Meyer-Schwikerath2)のように光凝固や,BeethamのようにLaserをBackgr—ound retinopathyに応用するようになると,眼底パターンのもつ意味を究明する上にも,一定の標識化が要請されてくる。
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