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臨床実験
急性球後視神経炎を先駆した高齢者の頭蓋咽頭腫例
著者: 井街譲1 井出俊一1 大上和彦1 大槻真2
所属機関: 1神戸大学医学部眼科学教室 2神戸大学医学部第2内科
ページ範囲:P.799 - P.808
文献購入ページに移動Erdheim (1904)がはじめて頭蓋咽頭腫について発表してから,多数の報告がみられるが,その発病年齢については10歳代に最も多く認められ,60歳以上では非常にまれなものとされている。今回,われわれは球後視神経炎を起こした67歳の女性に開頭して,クモ膜炎とともに頭蓋咽頭腫を認め,術後約5年間にわたり,神経眼科的および内分泌学的に経過観察を行なつたので報告する。
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