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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科27巻7号

1973年07月発行

文献概要

臨床実験

光化学スモッグによる表層角結膜炎に対するリゾチーム点眼薬の使用経験

著者: 蒲山久夫1

所属機関: 1東京都立豊島病院眼科

ページ範囲:P.905 - P.910

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緒言
 いわゆる光化学スモッグによる著しい被害が発生したのは,東京都内では1970年7月18日の立正高校事件に始まる。以来都内では初夏から秋期にかけてしばしば高濃度のオキシダントが発生し,年々被害が増加する傾向がある。
 本年は5月12日に始まる石神井南中学校の被害を筆頭として,世田谷太子堂中学校,清瀬中学校,練馬豊玉中学校などにおいて集団被害があいついで発生し,社会問題として新聞などで大きくとり上げられるに至つた。これらは学校における集団被害であるが,その他一般の人が眼がちかちかするなどの訴えで保健所に届けた数だけでも,1972年5月から8月にかけて6,200名にのぼり,さらに被害が増大する傾向がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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