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臨床実験
人間ドックの眼底検査で発見したRetinoschisisの1例
著者: 武尾喜久代1 井上治郎1 金上貞夫2
所属機関: 1帝京大学医学部眼科学教室 2
ページ範囲:P.997 - P.1001
文献購入ページに移動Retinoschisis (以下RSと略す)とは,Duke—Elder1)によれば,「網膜が2層に分かれるということであり,通常視細胞層と双極細胞層の間の外網状層で分かれる病変である」。欧米にはかなり多数例の報告2)〜8)があるが,本邦ではあまり報告がなく,その報告も,すべて視力障害を起こして眼科医を訪れて発見されたものである9)〜15)。
しかし,最近,私どもは人間ドックでの眼底検査で偶然RSと思われる病変のある1例を見出し精査をしたので,ここに報告する。
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